みなさんこんにちは。
いずみ絵画教室です。

生徒さんの貝殻のデッサンをご紹介します。
かっちりとした貝の硬さが伝わってくる作品です。
構造や面への理解が深まり、緊張感のあるシャープな仕上がりになっています。

このデッサンがしっかりと立体感を感じさせる理由の一つは、「単純化して見る」意識ができていることです。今回は、その「単純化」について少し解説してみます。

この貝は、実際にはざらざらしていたり、小さな突起があったりと、とても複雑な形をしています。
多くの方は、まずこうした細かな情報に目が行き、「細部まで描くこと」が大切だと考えがちです。

しかし実際のデッサンでは、その表面的な情報が、かえってリアリティの邪魔をしてしまうことがあります。

デッサンには、描くべき優先順位があります。
何度かこのインスタでもお伝えしていますが、まず「形」と「明暗」の土台があり、その上に「質感」が乗ってきます。

この順番が逆になると、細かく描いているのに立体感が弱く、平面的な印象になりやすいのです。
もちろん、「見える通りに描く」という姿勢はとても大切です。

ですが慣れてきたら、「何を優先して見るべきか」を意識してみましょう。
平面的だけれど細密なものよりも、構造を理解し、単純化して捉えられているもののほうが、説得力を持つことがあります。

ポイントは、「もし表面がつるっとした白い石膏だったら?」と考えてみることです。
そうすると、表面的な情報に惑わされず、より重要な構造や面の変化に集中しやすくなります。

デッサンをするときは、ただ見えたものを写しているようでいて、実際には頭の中で見ているもの整理したり、解釈したりしながら描いています。

難しく考えすぎてわからなくなった時は、ぜひ一度シンプルに捉えてみてください。

投稿者

yusaku

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