みなさんは「明るい色」というとどんな色を思い浮かべますか?

下の2色を見比べて、どちらが明るいと感じるか考えてみましょう。

おそらく、多くの方は答えにくいなと思ったはずです。

それではどうしてこの質問には多くの人が答えにくく感じてしまうのでしょうか?

今回は色の「明るさ」についての解説をしていきます。

「明るさ」の定義について

明るさを見る時は、「色の三要素」で考える必要があります。

色の三要素についての解説はこちらをご覧ください。https://atelier-izumi.com/【色の三要素】明度、彩度、色相/

先程の例を三要素の視点から見てみましょう。

青は明度が高く彩度が低い色、赤は彩度が高く明度が低い色となります。

どちらかを選ぶ時、明度の高さで明るいと感じた人は青を、彩度の高さで明るいと感じた人は赤を選んだはずです。

問いに対しての答えにくさは「明度が高い色」と「彩度が高い色」が一括りに「明るい色」として捉えられてしまっているところにあります。

つまり、明るさの定義が不明なのに、答えを求められてしまっているのです。

絵に限らず色についての話をする時、私たちは「明るい」や「暗い」という言葉を使う時があります。

しかし、実際には色の何が明るい(または暗い)のかが曖昧なまま使われています。

色に対する印象や感じ方は人それぞれですが、制作に使う絵具の色を印象だけで捉えていると安定して色を作れません。

また、人に色を伝えるとき、お互いに違う色をイメージしながら話をしていることもあるかもしれません。

これは例えていうなら、ある人は「橋(はし)」をイメージして会話しているのに、他の人は「箸(はし)」について話をしているようなものです。

こういったぼんやりとした色の認識をはっきりさせるためには、「明るい(暗い)」という表現はできるだけ避けて、色の三要素を使って客観的な視点をもつ必要があります。

色の三要素で考えるようにしよう

ここで、「色の三要素」についてもう一度思い出してみましょう。

色は「明度」、「彩度」、「色相」の性質をもちます。

三要素の明度や彩度は「高い」、「低い」で表現し、「明るい」、「暗い」という言葉では言い表しません。

つまり、色が「明るい」とは主観的な印象によるものなので、色彩を客観的に捉える場面では適さないといえます。

先程の例に戻れば、青は「明度」が高い色で、赤は「彩度」が高い色です。

明度や彩度が高い色はどちらかと聞かれて答えることはできても、明るい色はと聞かれると迷ってしまいます。

絵を描く上で、色を印象で感じとることは大事ですが、色の三要素で捉えると数値的に見ることができるので制作の助けになります。

綺麗、明るいなどの印象で捉える感性と、三要素で解釈する視点の両方を大切にしていきましょう。

まとめ:色クイズ

今回、色を判断する時は三要素についても着目してみようという内容でした。

特に色を見比べる時には着目する基準をはっきりさせる必要があります。

練習としてクイズを用意してみましたのでぜひ挑戦してみてください。

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①彩度が高い色はどちらでしょう?

②明度が高い色はどちらでしょう?

③彩度が高い色はどちらでしょう?

④明度が高い色はどちらでしょう?

答え ①右 ②左 ③左 ④左