こんにちは。
みなさんは外でスケッチをしたことはありますか?
いずみ絵画教室では時々、外でスケッチ会を開催しています。
普段室内の制作がメインの方は、野外スケッチはあまり馴染みがないかもしれません。
スケッチは天候にも左右されるし、慣れないと人目が気になったりしてちょっと勇気がいりますよね。
でもいざ外で描いてみるととても気持ちがよく、室内で描くこととは違った楽しみに気づくと思います。
今回はスケッチの魅力をご紹介しますので、ぜひお付き合いください!
スケッチとはどんなもの?
そもそもスケッチ(英:sketch)とは、対象を大まかに描くことを意味します。
また、何かを作るための構想や、下描きとしてスケッチをするという意味合いもあります。
日本語では特に「写生」のイメージが強いのではないでしょうか?
スケッチは風景だけでなく、人物や静物など身の回りのものは何でも描く対象になります。
写生に限らず、過去の芸術家もたくさんのスケッチを残している人がいます。
短時間でサッと仕上げ、長くても半日〜1日くらいで完成できるものが一つの目安となるでしょう。
アトリエの制作ほどじっくりは描けませんが、その分、筆の勢いや軽やかさを意識してください。
また、描く場所の特徴、その瞬間を選びとって描いていくのがスケッチの楽しいところです。
水面や木々の揺らぎ、太陽の位置など、自然の景色は一定ではなく常に動いています。
動きや変化をどう表すか、実際の風景を前に考えながら工夫をしてみましょう。
デッサン力を磨ける
普段風景画を描きたい場合は、おそらく写真をもとに絵を描かかれる場合が多いのではないでしょうか。
油絵などは特に乾燥に時間がかかるため、室内でじっくり絵を仕上げていく場合には写真資料が有効です。
しかし、写真を使った制作には注意も必要です。
人物や静物についてもいえることですが、写真は実物を観察するときよりも情報量が少ないのです。
特に、写真は人間のように両目で物を見ているのと違い、単眼で映し出されたものです。
そのため実際の距離感がつかみにくくなります。
臨場感溢れる絵を描くには、実物を観察したりするほうが私はよいと考えています。
それにスケッチをするときに感じられることは、何も視覚情報だけではありません。
その場所の風や匂い、温度など五感を使って景色を楽しむことで絵にできたら素敵ですね!
そして何より、実物を観察して絵にできると確実にデッサン力がつきます。
普段の制作にも活きる力ですので、積極的にスケッチをしてみましょう!
画材はお好きなものでOK
スケッチの画材は、自分のお好きなものを選びましょう!
水彩で描くイメージが強い方もいると思いますが、気分や場所で画材を変えるのもいいと思います。
例えば、新緑の瑞々しさを描きたい場合は水彩が合うかもしれませんし、街並みを正確に描きたいという場合はあえて鉛筆だけにするのもいいと思います。
描きたい風景と画材の特性を考えて選んでみましょう!
ひとりで描くのが不安な方へ
スケッチをするのときに人目が気になるという声を聞くことがあります。
慣れてくるとあまり気にならなくなりますが、最初の頃は不安な気持ちがあるのもわかります。
そういった場合は人通りの少ない、落ち着いて描ける場所を探してみましょう。
大自然の中は結構描きやすいかもしれませんね。
そしてどうしても不安な方はスケッチ仲間を見つけてはいかがですか?
教室でもスケッチ会を開催していますが、みなさんで一緒に描けると心強いですし、仲間の絵から参考になることも多いはずです。
まとめ スケッチの醍醐味はその場の臨場感を楽しむこと
好きな風景は眺めるだけでも満足感がありますが、季節を感じながら描くのはとても気持ちがいいものです。
時々気分転換に外で制作するのも楽しいですよ。
みなさんも絵になる風景を探しに外に出かけてみてはいかがでしょうか?