
こんにちは。
いずみ絵画教室です。
今回は小学生の方のデッサンをご紹介します。
木の板と陶器の鳥がモチーフとなっています。 シンプルで可愛らしい作品ですが、完成までには様々な苦労や頑張りがありました。
このデッサンは、実物にかなり近い形や比率で描かれており、よく観察して描けています。
形を正確に写すというのは、小学生にとっては簡単ではなく、集中力や忍耐力、継続力が必要です。
さて今回は、「なかなか絵が進んでいないと感じるとき」についてお話しします。
みなさんは教室に来て描いたものの、思ったように進んでいない、あるいはほとんど変わっていないと感じることはありませんか。
絵が来た時とあまり変わっていないと、「今日の作業に意味はあったのか」と思うこともあるかもしれません。
受講料をお支払いいただいている中で、絵が進んだと感じられる日の方が「今日はお得だった」と感じることもあると思います。
これはいわゆるコスパやタイパという考え方に近いかもしれませんが、創作においては少し相性の悪い考え方でもあります(もちろん現実的には無視できない面もありますが)。
創作が前に進んでいることと、表面的に絵が出来上がっていくことは、必ずしも一致しません。
例えば、デッサンの描き始めでは構図を決めるため、なかなか画面が形になりません。
アタリと呼ばれる補助線が現れては消え、という作業を繰り返します。
また、終盤ではほんのわずかな面積を仕上げるために、多くの時間をかけることもあります。
テンポよく画面が変化していく時間は、全体から見ると実はそれほど多くないのかもしれません。
しかし、構図を練っている時間にはバランス感覚が磨かれ、仕上げの時間には微妙な違いを見極める感覚が研ぎ澄まされています。
たとえ失敗してやり直したとしても、その時間は決して無駄ではありません。 描き加えてから元に戻ることも含めて、すべてが経験として積み重なっていきます。
絵は、進んだり、後退したり、考えて立ち止まったりしながら完成に向かいます。
ぜひその過程も含めて楽しみながら、創作に取り組んでいただけたらと思います。