こんにちは、いずみ絵画教室です。
今回は石膏デッサンシリーズとして、制作過程(武田)をご紹介します。

こちらは「アリアス」という石膏像です。
首像ではありますが、メディチやアグリッパと比べると一回り大きな像になります。

教室ではF6(41㎝×32㎝)サイズ程度のスケッチブックを使用していますが、大型の石膏像を描く場合は、もう少し大きな紙をおすすめしています。
大きな対象を小さな画面に収めるのは難しく、像本来の迫力やスケール感が出しにくくなるためです。
このデッサンは木炭紙判(65㎝×50㎝)という大きさの画用紙です。

この石膏像には台座がありますが、台座まで描くと像自体が小さくなり、画面の余白が広くなることでスケール感が小さくなりがちです。
そのため、あえて省略することも多くあります。

制作の流れとしては
① あたりを取る(1枚目)
② 陰影をつけ、立体感とボリュームを意識しながらベースを作る(2、3枚目)
③ ティッシュで擦り、トーンを整える(4枚目)
④ 描き込みや前後関係を調整し、空間の奥行きを表現しながら完成(5枚目〜)

という手順で進めています。

個人的な話になりますが、アリアスは高校生の頃、美術の授業で描いた記憶があります。
私にとって、初めて描いた石膏像がこのアリアスでした。

当時は本格的なデッサンではありませんでしたが、美術室にある数多くの石膏の中からこれを描いてみたいと思ったことはよく覚えています。

改めて向き合ってみると、存在感がありながらも端正で繊細、どこか憂いを帯びた複雑な表情に、像としての魅力を感じました。

石膏デッサンは数枚描くとその面白さに気づかれる方が教室の生徒さんでも多いと感じています。
ぜひ簡単な石膏像から挑戦してみてください。

投稿者

yusaku

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