
こんにちは、いずみ絵画教室です。 生徒さんによるデッサン作品をご紹介いたします。
重厚感があり、迫力のある作品です。 煉瓦の質感や重さ、そしてロープの硬く巻き付く様子まで丁寧に描かれています。 画面全体には張りつめた緊張感があり、習作というよりも一つの作品としての存在感が感じられます。
「なぜ煉瓦とロープなのだろう」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。 煉瓦といえば花壇や壁の一部、ロープは何かを縛るための道具という印象が強いので、この二つの組み合わせには少し不思議な印象を受けるのだと思います。 そのため、「何かを象徴しているのかな」と想像しながら鑑賞するのも楽しいですよね。
ただ、実際にはデッサンを描くときに特別な意味を込めているとは限りません。
モチーフが本来もつ意味や役割よりも、見えている現象そのものに目を向けることが多いからです。
例えば、ロープが巻き付くことで煉瓦がわずかに浮いて見えるところや、ロープの張り、煉瓦との色の対比などです。
社会的な意味を離れて、素材そのものの質感や形の面白さを観察しながら描いていくのがデッサンの面白さでもあると思います。