
こんにちは、いずみ絵画教室です。 今回は生徒さんの水彩作品をご紹介いたします。
ドライフラワーの薔薇とアンモナイトの化石、どちらも落ち着いた渋い色味のモチーフです。
自然の中にある繊細で美しい色調がよく表現されています。
水彩・油彩を問わず、「混色」に苦手意識を持つ方は少なくありません。
特に今回のように、純色ではなく穏やかな中間色を基調とするモチーフの場合、思うような色が作れないと感じることも多いのではないでしょうか。
そんなときは、ご自分の混色のパターンを一度振り返ってみましょう。 似た色同士ばかりを組み合わせていないか、確認してみるのがおすすめです。
たとえば、緑を作るときに黄緑や青など「緑に近い色」だけで混ぜていませんか? 似た色の組み合わせだけでは、色の幅が狭く、絵全体が単調に見えがちです。 ところが、実は緑に「赤」を混ぜると深みのある緑が生まれます。 緑と赤という意外な組み合わせが、新たな色の魅力を引き出すのです。
どの色とどの色を混ぜるとどんな色になるかという感覚は、経験を重ねることで自然と身についていきます。 これは、料理で食材や調味料を組み合わせて味を作る感覚にも少し似ているような気がします。
さまざまな色の組み合わせや「隠し味」のような使い方を試してみると、色の世界が豊かに感じられると思います。
ぜひ挑戦してみてください。