こんにちは。
みなさんは油絵を描いた後にうっかり筆を洗い忘れてしまったり、筆が固まってしまったりしたことはないでしょうか?
油絵具の筆は、気を付けて管理をしないとすぐに固まって使えなくなってしまいます。
柔軟性がなくなった筆は思うような筆さばきができず、絵が描きにくくなります。
今回は筆の洗い方についての内容になりますので、よろしければ参考にしてくださいね。
①余分な絵具を落とす
まず、作業が終わったらウェスやティッシュなどで筆の余分な絵具を拭き取りましょう。
拭き取らずに筆洗に入れると筆洗がかなり濁ってしまうので、最初にある程度絵具を取り除いておきます。
②筆洗(ブラシクリーナー)でしっかり絵具を落とす
ブラシクリーナーに筆を入れてよく絵具を落としましょう。
容器の底に軽く擦り付けるようにして落とします。
この時、細い筆や動物の毛の筆は特に優しく洗うようにして、筆を傷めないようにしてくださいね。
③中性石鹸でよく洗う
ブラシクリーナーで洗ったあとは、必ず石鹸で洗いましょう。
ブラシクリーナーは絵具を分解してくれますが、まだ筆に絵具が残っているので、よく泡立てて洗い落とします。
流すときは水よりもお湯を使うと絵具が落ちやすくなります。
④水気を切って乾かす
洗い終わったら穂先を整え、ウェス等でよく水気を切って乾かしましょう。
⑤筆のリンス
可能であれば、筆用のリンスを使って穂先のケアをしましょう。
特に動物の毛は繊細な筆なので、リンスをするだけでもだいぶ寿命が変わってきます。
もし筆が固まってしまったら…
筆を洗い忘れたり洗い方が不十分な場合、筆はガチガチに固まってしまいます。
固まった筆はもう使えないかというと、実はそうではありません。
そんな時はリムーバー(剥離剤)を使って筆を復活させましょう。
リムーバーは固まった筆や木製パレットの掃除などにも使われます。
使い方はまず、リムーバーをお皿などに出し、筆の毛の部分によく馴染ませます。
リムーバーが、筆の柄につかないように注意してください。
もし筆の柄についたまま放置すると筆の塗装も剥がれてしまうことがあるので注意が必要です。
それから筆をアルミホイルに包みます。
そのまま30分〜1時間程度放っておけば固まった絵具が分解されます。
頑固な絵具の塊の場合は様子をみて時間を増やしてみてください。
絵具が溶けて柔らかくなったら筆をよく拭き取り、石鹸で洗いましょう。
まとめ
油絵具は後始末が少し大変なので、筆の管理がつい疎かになる場合もあると思います。
洗い方が不十分だと筆も傷みやすくなります。
状態の良い筆を使う方が豊かなタッチで表しやすいので、ぜひ大切に手入れをしていきましょう。