みなさんこんにちは、今回はデッサンをするときに意識してほしいポイントを4つご紹介します。

デッサンの基本となりますので、参考にしていただけると嬉しいです。

動画でも解説していますので、よろしければご覧ください。

まずはじめに意識してもらいたい点は形です。

デッサンにおいて形は非常に重要なポイントです。

絵の中の形がそっくりに描けないというとき、多くの場合は形を概念的に見ていたり、先入観をもって見てしまっていたりします。

正確な形をとるためには、実物をよく観察し、修正しながら整えていくことが大切です。

また、遠近法の知識があると描きやいので、こちらも合わせて覚えていきましょう。

モチーフの輪郭線だけでなく、どんな構造をしているかを考えながら描いていくことが大切です。

陰影

陰影とは物に光が当たったときにできる「かげ」のことです。

下の図のように、輪郭線だけでは絵に立体感を感じることはできません。

ですが、輪郭線だけの立方体に明暗をつけてみましょう。

すると、途端に絵が立体的に見えますね。

このことから、絵の立体感は主に明暗(陰影)によって支えられていることがわかります。

さて、この「かげ」には「陰」と「影」があります。

「陰」はモチーフに光が直接当たっていない暗い部分のことをいいます。

一方、「影」とは物体が光に遮られて台などの上に現れるもの、つまり影法師のことです。

陰影は光がなければできません。

光の強さや向きによって物の見え方はだいぶ変わります。

光と陰影の関係を考えながら描き進めていきましょう。

質感

質感とは物のもつ材質感を指します。

例えば木と大理石の表面は見た目が明らかに違いますよね。

木はゴツゴツとしていて木目がありますが、大理石は硬く滑らかです。

質感を表現するには見た目の特徴を適切にとらえ、描写に結びつけていく必要があります。

コツは見た目に頼るだけでなく、視覚以外の五感も総動員して材質を理解することです。

叩いたときに聞こえる音や触った感触、温度、香り、食べ物ならば味など、物そのものを楽しむ意識で取り組んでみてください。

質感は筆圧や線を引く速さ、タッチを工夫したりしながら表現していきます。

この質感に迫れるかどうかで、デッサンのリアリティに大きな差が生まれます。

空間(位置関係)

最後は空間の表現です。

これは描く対象だけでなく、その周りの状況が的確に表せているかということになります。

モチーフがしっかり台の上に乗っている感じはあるか、モチーフ同士の距離が正しく表現できているかなど、モチーフとその周りの関係を明らかにしていくことが空間の描写になります。

例えば、図のように同じ大きさの立方体があったとしても、遠くに置いた立方体は形が小さく見え、印象も弱くなります。

空間は物が置かれている「状況」や「関係」を考えていくことが大切です。

まとめ

今回はデッサンで大事なポイントを4つご紹介しました。

デッサンを始めて日が浅い方は、まず形と陰影を丁寧に観察していくところから始めてみましょう。

慣れてきたら鉛筆のタッチや練りゴムの使い方などを工夫しながら質感や空間を意識して、表現に幅をもたせるように取り組んでみてください。

デッサンに迷ったときはこれらの4つの基本に立ち返り、確認していくことが大切です。

ぜひ参考にしていただけたらと思います^_^

投稿者

yusaku

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